Archive for August 31st, 2008
本を読んだよ200808

“マイクロトレンド―世の中を動かす1%の人びと” (マーク J.ペン, E.キニー・ザレスン)
消費者の好みが細分化してきて,もはや大きなトレンドを追っているだけではダメよ.細かなトレンドにも目を向けてみましょう,みたいなお話(←大雑把すぎ) 訳者の”日本では〜”というコラムが随所に入るため読みやすい.数年後,日本も同じようなトレンドが産まれてくるかもとか考えるとさらに楽しく読める.文章のテンポの良さはきっと原文からくるものな気がする.原書も読みたいなぁ.

=フェルミ推定ばっかりかな〜と考えていたんだけど,そんなこともなかった.専門知識を問われる問題あり,発想力を問われる問題あり.参考回答が載っているのは,読み始めのうちはどうかと思ったんだけど,アリだわ.他人の発想を知るってのは面白いものなんだな.

“iPhoneをつくった会社 ケータイ業界を揺るがすアップル社の企業文化 (アスキー新書 (073)) (アスキー新書 (073))” (大谷 和利)
同著者の似たようなタイトルの新書あったよね.そうそう“iPodをつくった男 スティーブ・ジョブズの現場介入型ビジネス”.記憶が確かならそっちは”ジョブズ入門”みたいな内容だった気がする.今度のは”ビジネスの観点から見たiPhone入門”とでも言うべきか.わりと新しい事柄までおさえてはいるんだけど,良くも悪くも”新書だな〜”といった感じ.App Storeのビジネスの形とか,それが与える影響あたりをもう少し掘り下げてほしかった.(そういえばその辺りの話は日経エレクトロニクスの8月11日号がうまくまとめていた気がする.オススメ)

“グーグルが日本を破壊する (PHP新書 518)” (竹内 一正)
良書.グーグルが与えるインパクトを広告,新聞,携帯電話など幅広くかつ浅くならずにおさえている印象.ただただグーグル様〜!と崇めるのではなく,冷静にその影響を見極めている.さらにあまり語られていない(と思う)グーグルの”evil”の部分についての言及が興味深い.Don’t be evil とはいっても,あれほどの急激な成長をしていればどこかしら無理が生じてくるよね.ストリートビューもスゴいけど賛否あるし.

“プログラムはなぜ動くのか 第2版 知っておきたいプログラミングの基礎知識” (矢沢 久雄)
ちゃんと内容を確認してから買うべきだった一冊.10年後も通用する基本は,ほぼ大学で学んだことだった.きれいにまとまってはいるからレファレンスとして手元に置いてはおくけれども.

“グーグルとウィキペディアとYouTubeに未来はあるのか?―Web2.0によって世界を狂わすシリコンバレーのユートピアンたち” (アンドリュー・キーン)
ウェブ2.0礼賛に食傷気味の著者によるアンチウェブ2.0論.ウェブが色んなところに影響を与えて様々な情報が無料になっていくけれども,それは同時に質の低下を招いているよね,CGMなんてーいうけれど玉石混合のウェブの石ばっかり増やしてどうすんのさ,ってお話.たしかに一理あるけれど,それ以上でもそれ以下でもない,と感じた.
集合知として共有された情報をどう活用するか.今まではプル型だった情報をプッシュ型で配信してやろうという今現在そしてこれから先有力なトピックスについて.うん,うまくまとめられない.過度の情報配信はスパムともなりかねない.ノイズをおさえつつ,有益な情報を提供するには,とか.手元に残してもう一回読む.

“ウェブ国産力―日の丸ITが世界を制す (アスキー新書 047)” (佐々木 俊尚)
就職活動を通して「日本のウェブの会社ってイマイチおもしろくないな,なんか欠けてるんだよなぁ」と常々思ってきたけれど,この一冊でその感じを再認識&うまく消化できた感じ.ウェブの世界で日本はこんなやり方でこれから先もっと上手くやっていけるんじゃない?という一冊.もう少し早く,就職活動の前〜最中に読みたかったなぁ.今読んでも「自分の選んだ道は間違ってなかった」思わせてくれたけれども.個人的にはやっぱりコアとなる要素技術がない会社は面白いとは思えないなぁ.
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