パーソナルデータベースをクラウド上に
August 4, 2008
先日,正式リリースされたEvernote.様々なブログのエントリや,Everntoeサイト自体の説明を読んでみたけれど,イマイチわからなかったことがある.”Evernoteがどういうものなのか,どう使えばいいのか”
もやもやしたまま何となく使ってみていて,自分なりにピタッとくる表現がタイトルのそれ.パーソナルデータベースをクラウド—ウェブ—上に構築してしまおうという試み.それがEvernoteなのかな,と思う.
パーソナルデータベースといえば,MacにはBentoというものがある.なんとなく面白そうだったので体験版を試してみたことはあるけれど,製品版の購入にはいたらなかった.その原因として,やはり,どう使えばいいのかわからないってことがあった.パーソナルデータベースってものは,便利そうだとはなんとなく感じる.しかしながらそれを構築・維持する手間を超えるほどのメリットをもたらしてくれるであろう用途が思いつかなかった.例えば蔵書をデータベース化しようとすると,それなりの手間も時間もかかるけれど,データベース化したところで活用できるとは思えない.買ったり売ったり,それなりに出入りがあるのにデータベースを作ってもねぇ.維持運用していく手間を考えると,作ってもなぁって気になる.データベースというものを個人で活用するには,できるだけ手間をかけず,メリットを享受できないと使用には至らないと思ふ.
その手間をできるだけ簡略化して,メリット面を強調できているのがEvernoteなのではないかな.同時にそんなようにも思う.Bentoが最終的に提供しようとしている物を,あっさりと提示してしまったのがEvernoteだというように感じる.なるだけ簡単にしたいデータベースへの登録,Evernoteならそれができる.データベース化したい写真をメールに添付して送るだけ.しかも,画像中の文字データを解析して,検索可能な状態にしてくれる(精度のほどは十分にためしてないからわからないし,日本語はダメらしい).蔵書データベースを作るときに表紙をケータイカメラで撮影してメール送信するのと,一冊一冊手作業で書名,著者名など入力していくのでは天と地ほどの差がある,と個人的には思う.とりあえずのメモとしてカメラ撮影する人はけっこういるのではないかと思う.そのとりあえずのメモを後から参照しやすい形にしておけるなら利用しない手はない.さらに,同機能によってEvernoteは手書きメモまでも簡単に取り込める.手書きメモゆえのニュアンスもそのままに残しておくことが可能になる.
というエントリを書きかけのまま1ヶ月くらい寝かせておいたんだけど,その間に大きな動きがあった.iPhoneの発売と,Evernote公式iPhoneアプリの登場(若干動作が重いけど).これによってデータベースを文字通りどこからでも参照できるようになった.ちょっとしたメモはEvernoteに放り込んでさえおけば,iPhoneを通していつでも見られる.こういったメモやtodoの管理ってメールを自分宛に送ることによって実現可能だし,そうしがちだけど,後から参照することを考えるとEvernoteのようなデータベースを使うのがやっぱり適任.
さらに気づいた便利機能が,PDFとしてEvernoteに書き出しできるってこと.ちょっと保存しておきたいウェブサイトがあったとき,どうする?まず考えられるのが,ブックマークしておく.それから,はてブなんかのソーシャルブックマークしておくってのもあるか.これらは再度同じページを開けないと意味がない.たとえば何かをネットで買ったときの注文確認ページなんかはブックマーク/ソーシャルブックマークには向いていない.とすると,印刷する?わざわざ紙を使って,しかも必ず必要になるかはわからない.ちょっとムダ.そんなときMacならPDFとして保存しておくってのがスマート.プリント→PDFとして保存とすればオーケイ.さらに,Evernoteを導入していればPDFとしてEvernoteに書き出しってのもできる.ちょっと保存しておきたいものをPDFとして保管しておけて,どこからでも参照可能になる.素晴らしい!ちなみに,iPhoneのアプリから見るとPDFは少し開くのに時間がかかるけれども.その反面,ズームやスクロールきくから見やすい.これからはウェブサイトでちょっとクリッピングしたい時,なおかつソーシャルブックマークするほどでもない場合はPDFとしてEvernoteに保管しておこうと思う.
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